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サハール

 サハールはニューヨーク州北部で生れ、ニューヨーク州のロチェスターにあるメモリアルアートギャラリーでデッサンと絵画を学び、オハイオ・ウェイジュリアン大学で勉強、学士号を取得した。

 サハールは写実的な手法を用いつつ、印象主義的な要素と生き生きとした色彩 の抽象的な背景とを見事に融合させた作品を造り上げている。どのような題材の作品にも、彼女は自分の署名を入れる。そして最も注目すべきことは、基本に忠実に従いながら、線と形と色とを自在に操る彼女の技量 である。その繊細な演出は、「ビジュアル・ウィスパー」(目に見えるささやき)を生み出すのである。

  サハールの作品からは、リズムや流れに対する見事なまでの鋭い洞察力と、まわりの世界に対する並外れた強い感受性が感じられる。観る人は今にも彼女の作品の中へと足を踏み入れられるようである。彼女が描くアートの世界は、表現されるイメージと印象的な技法とが織り成すハーモニーである。

  彼女の作品はマサチューセッツ州ピッツフィールド美術館に展示されており、ゼロックスやマンソンプロクター美術学校の名コレクションの一部ともなっている。彼女はニューヨークを初めとしてビバリーヒルズやニューオリンズ、そして日本でも個展を開催してきた。サハールの作品は、今や全米の有名ギャラリーにて展示されている。






私は私の見たものを、見たまま感じたままに描いています。

 私の人生と絵画は一体化しています。絵画は私自身を表現しているからです。現在の私、強い私、自由な私、怯えた私、 そして愛情深い私を。

 絵画は大変な集中力を要します。じっとしていることは戦いにも等しいと言えるでしょう。私が成長し才能が伸びて行くにつれて、その戦いが私の芸術にも反映されてきます。注意力が散漫になっている時はいつでも戦わなければなりません。粗暴な描き方はせず、一筆一筆に丹精をこめて描いていきます。絵はいつも私自身を反映しています。

 私の発想には一定化した形式はなく、それ故に形式的な描き方は私を鈍くします。固定化された物を描くことは安全かも知れませんが価値を高めることは出来ません。いつもいきいきはつらつと生きながら前向きに挑戦しています。しかし絵を描くことは私の生活の糧であるので時々形式的なものを描いた方がいいように思われますが、そうしないように注意し、一つ一つの作品から学んだことを生かすよう努力しています。

 初めは私の絵画は抽象的表現主義の形式を取っていました。このときはほとんど色を使わず、黒、ダーク・ブラウン、白などを使っていました。その後、写 実的手法(見る者がまるで光の差し込んだ場所へ足を踏み入れることが出来るかのように思わせる)へと私の描く対象が広がり始めました。初めは、美しいが冷たい感じを与える暗い宝石のような色を使っていましたが、今は暖色系の色に魅了されています。私はほとんど白は使いません。キャンパスや紙の白い部分を使います。これは光に包まれた空間を描くのに効果 的です。現在私は色と光、そしてその二つが表現する感情に関心を持っています。
 私は抽象的表現主義に多大な影響を受けおり、その自然さ、深みのある人々〜 フランツ・クライン、マザエル、そして特にマーク・ロスコを愛し続けています。モネの最後の作品、大型化したカンヴァスの睡蓮も私の深く影響を及ぼしております。    

  もし絵画が 誠実にかつ高潔に私の見た物を反映し、鑑賞されている方々が、それぞれの人生を豊かにする何かを感じて頂ければこの上なく幸せです。

 ここでこうして現在この場所で絵を描いていることが私の目標であり、それから光と色彩 の現象に関心を持ちながら描くことが出来るのです。もっともっと私は絵を描きたい・・・何も考えずに。
・・・サハール




作品収蔵


ニューヨーク州/メトロポリタン美術館
マサチューセッツ州/ピッツフィールド美術館
ゼロックスコレクション
マンソンプロクターウィリアムズ美術学校

コレクター
アシダ・ジュン




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